2010年07月17日

彼女はハードパンチャー

昨日の記事を書きながら思い出した昔のエピソードを書いてみます。

いつ頃の事かは忘れてしまいましたが、私が実家に帰省した際に乗っていた電車の中で、奇遇にも中学の時の同級生に出会った事が有りました。

正宗「あれ?Y?」

Y「えっ?あっ!正宗!」

Yは中学2年生と3年生の時に私と同じクラスに居た、小柄で目がクリクリしててどんな時でも楽しそうに喋りまくるテンションが高めの活発な女の子でした。

私とYは部活も一緒で、元々仲は良い方でした。

そしてなぜか、クラス内で何回席替えをしても、まるで何かの呪いの如く毎回毎回私とYは隣の席同士になってしまう、というよく分からない偶然に見舞われ続けていました。

隣り合った私たちは、何ヶ月間もずーっと毎日朝から晩まで勢いのままに冗談を飛ばし合い、その結果いつしかお互いのボケとツッコミの呼吸を熟知し合った、大御所の夫婦漫才師のようになっていました。


そんな、共に笑いの日々を費やしたかつての相方Yも今は昔。

Yはトレードマークだったショートヘアもやめて年相応の化粧ときっちりしたスーツに身を包んだ、どこからどう見ても落ち着いた一人前の社会人女性に成長していました。

久々の再会をひとしきり喜んだ後、Yは私の隣に座りました。

正宗「何?Y働いてんの?」

Y「うん、働いてるよー。」

正宗「ほー。どんな事やってんのよ?」

Y「事務。」

正宗「あぁ、ジムってプロレスの?」

ドフッ!!

Yは無言のまま重く鋭いパンチを私の脇腹にめり込ませました。

正宗「痛ってぇ!ゴメン、ボクシングの方?」

私がそう言い終わるか終わらないかの、その時です。

男性「んッフ!!」

私の隣にはYが座っていたのですが、逆側には見知らぬ男性が座っていました。

さりげなく見てみると、その男性は無理矢理あらぬ方向に首を向けて、絶対にこちらと目を合わせないようにしながら身体を小刻みに震わせて咳払いをしています。

誤摩化してはいるものの、明らかに笑いを堪えている模様。

どうやら私とYのやりとりがツボに入ってしまったようです。

正宗『...勝った...。』

見ず知らずの赤の他人ではありますが、一人の人間を笑いの坩堝に引きずり込んでやった快感を胸にニヤリとほくそ笑む私。

案の定、視線を戻した先のYの顔にも同じ類いの笑みが浮かべられていました。

私はそれが無性に嬉しかった。


思えば、今まで私に最も数多くのパンチを浴びせた人物がこのYのような気がする。

今頃は幸せに暮らしてると良いなぁ。

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自由帳 - サムライEXP posted by 正宗 at 15:52 Thanks Reading!!
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