どうも!オカルトフィクサー正宗です。
暑いので今日は怪談です。
苦手な方は今のうちにお引き取りを、、、
これは、私もその場に居合わせていたのですが、私には感知できなかった、という実話体験談です。
感知できなかった理由は、俗に言う『波長』と呼ばれるものが、今回の事象と私との間でズレがあったためだと思っています。
こういうこともありますよね。
という訳で、その場にいて実際に体験したのに他人から聞いた話です。
昔、私はサパークラブというところで夜職をしていた時期があったんですよ。
サパークラブとは、ホストクラブとは違って男女を問わずカジュアルな接客をするバー、スナック、といった感じの店です。
店により差があると思いますが、私がいた店はバーカウンターとボックス席があり、ママもマスターもいる、接客スタッフに男も女もいる、という店でした。
ある日のこと。
まだ開店直後でお客さんが一人も来ていない時間。
私はカウンター内に入ってカクテルを作る練習をしていました。
私の目の前にはカウンター席に座って新聞を読むマスターがいたのですが、そのマスターが突然キョロキョロとあたりを見回したかと思ったら、
「あれ?」
とつぶやいて不思議そうな顔をしているんですよ。
「どうかしたんですか?」
「いや、今誰か来なかった?」
カウンター内にいる私の立ち位置からだと、店内の設備の配置的にちょうど入口ドアが見えません。
「え?誰か来ました?気がつかなかったなぁ。俺ちょっと手元見てたんで、すみません」
「違ったかな?おかしいなぁ...視界の端に黒い人影みたいのが見えてさ、俺『いらっしゃいませ!』って言いそうになるくらい...ハッキリ見えたんだけどなぁ〜」
よっぽど腑に落ちなかったのか、しきりに首をひねってう〜んう〜んとうなるマスター。
「他の店と間違えたんですかね?」
「う〜ん...」
店は雑居ビル内にあり、他のフロアにも同じようなサパークラブが入っているので、たまに入る店を間違える人がいる。
そういう人は、入口扉を開けて間違いに気付くとすぐに出て行ったりするから、そういう人だったのかもしれない、と思ったのだが、マスターの表情を見ると何か違うらしい。
まあ、実際に誰もいないんだから単なる勘違いだろう、という微妙に納得のいかない雰囲気のまま時間は流れ、少し遅れてママが出勤し、その後しばしの空白の時間が過ぎ、人影のことなどすっかり忘れた頃にようやく一組目のお客さんが来ました。
お客さんは常連のBさんとCさん。
「いらっしゃーい!!」
ママが元気よく出迎える。
マスターがボックス席へと案内し、私はBさんのキープボトルとお通しと人数分のグラスを用意し、サポート席に座る。
みんなで接客して盛り上がり、店内がワイワイと賑やかになったその時。
「あれ?」
Bさんが真正面を向いてキョトンとした顔をしている。
「ん?B、どうしたの?」
ママが聞いてみると、
「うん、、、今、カウンターの中に黒い人影みたいなのが見えたと思ったんだけど、、、」
私とマスターは顔を見合わせ、思わず叫び声を上げた。
追伸:
黒い人影が店内に入ってくる姿をマスターが見て、店内に居着いてる姿をBさんが見ましたが、出ていく姿を見た人は誰もいないんですよね〜...。
※最近、アクセスが集中して重い場合があります。申し訳ありません。
2022年07月31日