溜まったホコリを一撫でする度に、或いは散らかった物を一つ片付ける度に、更には要らない物を一つゴミ箱に放り込む度に、私の頭と心の曇りも少しづつ洗われ磨き込まれて行くような日々でした。
大げさに聞こえるかもしれませんが、本当です。
部屋というものは自分の心の状態に多大な影響を与えていると思います。
部屋が荒むから心が荒むのか、或いは心が荒むから部屋が荒むのか。
恐らくは互いに影響を与え合う相関関係に有るのだと思います。
だから、容易く悪循環に飲み込まれる事も有り得るでしょう。
しかしそこをぐっと踏み堪えて掃除に打ち込めば、たったそれだけの事でネガティブな思考は薄れ、落ち着きを取り戻し、未来に明るい展望を持つ事が出来るようになるのです。
たかが掃除で、です。
考えてみると、引き蘢って鬱々としていた頃は、時間だけはたっぷり有ったにも関わらず部屋はメチャクチャに散らかっていました。
この一年の間、先週以上に一生懸命掃除をやった事は有りませんでしたが、今程気分がスッキリした事もまた無かったように思います。
慣れない事なので先週は必死でしたが、実際のところ掃除は毎日少しづつやるだけでも生活の質は目に見えて変わって来るものだという実感が持てました。
毎日少しづつ、やる。
『考える』だけじゃなく、やる。
胸に刻みたいと思います。
最後に。
ひたすら没頭すれば心に灯が点る
始めるのだ
そうすればその仕事は完成する
─ ゲーテ ─
始めるのだ
そうすればその仕事は完成する
─ ゲーテ ─
『楽しいお掃除 2日目』からお題目のように唱えていた↑このゲーテの言葉についてですが、実はこの言葉は科学的にしっかりした根拠が有ります。
人間の脳には側坐核という部位が有り、ここが刺激されると人はやる気を出し始めます。
ではどうすれば側坐核に刺激を与える事が出来るのか?と言うと、その最もベストな方法が、実は『やる気を出したい事柄に実際に取り組む事』だったりします。
つまり、例を挙げるなら『勉強を進める為のやる気を出したかったら、実際に勉強に取りかかれ』という事です。
何というジレンマでしょう。
何か億劫に感じる事に取り組む為のやる気が欲しいのに、やる気を出す為にはその億劫な事に実際に取り組むのがベストだとか訳が分かりません。
でも、誰でも勉強やスポーツ、仕事や家事等を前にして『始めてしまえば結構楽しく出来るのに、やり始めるまでが面倒くさいんだよなぁ』とか考えた事が今までに一度くらいは有るハズです。
もうお分かりかと思いますが、実はこれこそが側坐核の持つ性質そのものを地で行く考え方な訳ですよ。
ですから『面倒くせー』という怠けた心に負けたくなくて、是が非でもやる気が欲しい時は、無心になってその億劫な作業に取り組むのがベストなんです。
取り組んでさえいれば、側坐核の働きによってやる気は後からついて来るんです。
ひたすら没頭すれば心に灯が点るんです。
この現象は現代では『作業興奮』と呼ばれています。
ゲーテすげー。









