心理学者である著者の主な肩書きは『東京未来大学名誉学長』や『千葉大学名誉教授』など。
私、実はこの本の著者である多湖輝さんの大ファンなんですよ。
中学生の時に友達が持っていた『頭の体操』という本を借りて読んでみた時以来、『著者が多湖輝さんだから』という理由だけで内容すら見ずに何冊も本を買い込んだ事が有る程です。
変幻自在な変化球を用いて面白く読ませながらも、真に大事な部分だけは直球ストレートど真ん中で頭に入って来る、みたいな本の書き方をする人です。
余談ですが、以前取り上げたこの曲の作詞をしているのも何気に多湖輝さんだったりします。
さて、この本の話しをしましょうか。
あまり大きな声では言えませんが、この本に書かれている事の殆どはぶっちゃけ人心操作術です。
なんじゃそりゃ、と思われるかもしれません。
オーケー、それではこの本の大見出しをここに書き上げてみましょう。そうすればこの本の大体の方向性が見えて来ると思います。
この本は大見出しによって全部で八編に分けられています。以下がその八編です。
1.人に強い印象を与える作戦
2.人の感情を左右する作戦
3.人に「ノー」と言わせない作戦
4.人に親しみを感じさせる作戦
5.人を発奮させる作戦
6.人との議論に勝つ作戦
7.人の判断を狂わせる作戦
8.いやな相手を撃退する作戦
どうですか?
皆さんは今までに『人の判断を狂わせてやろう』と思った事が有りますか?
そんな事を可能にするようなダーティーなノウハウが、一体この世界のどこに有るというのか。
答えはココ
心理学に裏打ちされたノウハウ目白押しです。
書かれ方は上述した通り非常に解り易く、尚且つ面白いです。
まず実例を挙げ、その実例から原理原則を抽出し、最後にその原理原則を印象深くするエピソードが添えられています。
裏から全てを支配したい、腹黒い貴方に。