これは大発見かもしれません。

『なぜ、RPGのゲーム開始地点のモンスターは弱いのか?』
RPGが好きな人なら、ネット上で度々目にする疑問だと思います。
そして、その答えは今まで『世界各地で生まれてくる勇者の中で、魔王を倒す事ができた成功例となったのが、たまたまスタート地点に弱いモンスターしかいない場所に生まれた勇者だったから』というものでした。
プレイヤーは、世界各地で生まれている勇者の中から、成功例となったその勇者の冒険の道筋を辿ってるんですね。
当然、その他の場所には魔王討伐に失敗した勇者が数限りなく存在する事になります。
私の好きなドラクエ3で例えますと、ラスボスである魔王ゾーマの居城間近にある人間の街『リムルダール』にもレベル1の勇者は生まれていたけど、周囲の敵が強すぎて成長の機会を初っ端から奪われている為、ゲーム中の成功例勇者となる事ができなかった、という訳です。
一見、これはこれで筋が通ってるように思えます。
しかし、私は突然、この答えとは少し違った角度からの答えを、しかもRPGにおいてもう一つの大疑問とも言える『なぜ、魔王は自軍の戦力を均等に配置しないのか?』という疑問をも同時に解決できる『新説』を閃いてしまったのです。
結論から言うと『魔王軍はこのような戦力配置になるべくしてなっている。むしろこの形にしか出来ない』と言う事が出来ます。
このままドラクエ3を例にして、詳しくお話ししましょう。
魔王ゾーマ軍の戦力が手薄な場所から勇者が育つなら、魔王ゾーマは自軍の戦力を均等に配置するだけで勇者の成長を防ぐ事ができるハズです。
人(?)材不足などの理由で完全に戦力を均等に出来なくても、例えばドラクエ3勇者のスタート地点であるアリアハンに、トロルキングやドラゴンや大魔神などゲーム終盤の強いモンスターをたった数匹配置するだけで、ドラクエ3の勇者はほぼ詰みとなっていたハズです。
数十匹も必要ありません。
必要となるのはたったの数匹です。
数匹だけなら、アリアハンだけでなくロマリアやイシスなど人間の拠点となる各地の城の周囲にも十分配置できたハズです。
にも関わらず、なぜ魔王ゾーマはこれをしなかったのか?
さらに、この疑問を少し拡大して考えてみると、もう一つの疑問が浮かんでこないでしょうか?
すなわち『なぜ、魔王ゾーマの城には弱いモンスターがいないのか?』という疑問です。
一匹くらいいてもいいハズなのに、魔王ゾーマの城ではおおがらすや一角ウサギといった、ゲーム初期に出てくる弱いモンスターを全く見かけませんよね。
この疑問に思い至った時、私はこのように考えました。
『魔王ゾーマの近くには、仕組み的に強いモンスターしか存在できないのではないか?同じように、弱いモンスターは仕組み的に魔王ゾーマから離れた場所にしか存在できないのではないか?』
魔王に命令されたから、という理由ではなく、弱いモンスターは魔王ゾーマから物理的に遠く離れた場所にしか存在できず、強いモンスターは魔王ゾーマから物理的に近い場所にしか存在できないのだとしたら?
それを可能にする要因としてキーとなりそうなのは、魔王の持つ魔力です。
ドラクエ3の世界では、魔王ゾーマを倒した瞬間から他の魔物は世界から消え失せます。
勇者を恐れて逃げ回ってるだけなら、勇者のいない場所から被害報告くらい出そうなものですが、それすら無いという事は、魔王ゾーマの消滅と共に全ての魔物も消滅してると考えられます。
この事から、魔物はその世界に自然発生的に存在してる生物ではなく、魔王の魔力によって生み出された人工生物なのだと考えられます。
仮説1:魔物は、魔王の魔力によって生み出された人工生物である。
この時『生み出された魔物が魔物として存在し続けるために、魔王から供給される魔力を必要とする』と考えるとどうなるでしょう?
創造主である魔王の消滅と共に魔王からの魔力の供給が絶たれた為、世界中の魔物が一斉に消滅した、と考えると辻褄が合いますよね。
仮説2:魔物が魔物として存在する為には、魔王からの魔力の供給が必要である。
ここで視点を魔物の生成・維持に移します。
普通に考えると、激弱のおおがらすと激強のドラゴンが、同じコストで生成・維持されているとは考えにくいです。
おおがらすよりもドラゴンを生成・維持する方が、掛かるコスト(この場合は魔力)は当然大きくなるでしょう。
仮説3:強い魔物ほど生成・維持に大きな魔力を必要とする。
これを踏まえた上で『魔王から供給される魔力は、魔王からの距離が物理的に遠くなるにつれて薄くなっていく』と仮定すると、ドラクエ3の世界の状況にピタリと一致する形になります。
すなわち、魔王ゾーマがいるアレフガルドから遠く離れたアリアハンの地には、ドラゴンが活動できるだけの魔力が届かないのです。
ゆえに、配置したくてもアリアハンにドラゴンを配置する事はできなくなります。
仮説4:魔王から供給される魔力は、魔王からの物理的な距離が離れると共に薄くなる。
ならば、豊富に魔力が供給されている魔王ゾーマの城で、弱い魔物であるおおがらすを見かけないのはなぜか?
この疑問に答える為に『過剰に魔力を供給され過ぎると、弱い魔物は死んでしまう』という仮説を持ち出してみましょう。
んなバカな、と思うかもしれませんが、現実世界にこれとそっくりな働きをする物質があります。
それは酸素です。
酸素は言うまでもなく人間にとって必要不可欠なものであり、これが無ければ当然人間は生きていく事ができません。
しかし、だからと言って酸素を過剰に供給されると、人間は酸素中毒というショック症状を引き起こし、最悪の場合死んでしまう事をご存知でしょうか?
人間にとって、酸素は薄すぎても濃すぎても生命に関わるのです。
同じように、供給される魔力が薄すぎても濃すぎても魔物の生命に関わるのだとしたら、魔物は自分にとって最適な魔力濃度の場所に滞在せざるを得なくなり、結果的に魔王ゾーマ城から遠く離れたアリアハンには弱い魔物が、魔王ゾーマ城には遠出できない強い魔物が配置される形となるのです。
仮説5:人間にとっての酸素と同じように、魔物にとっての魔力も濃すぎたり薄すぎたりすると生命に関わる。
かくして魔王ゾーマの居城から離れる程に弱い魔物が配置される事になり、その結果アレフガルドから遠く離れたアリアハンに魔王を倒せる勇者が育つ余地が生まれる事になります。
なぜ、RPGのゲーム開始地点のモンスターは弱いのか?
なぜ、RPGの魔王は自軍の戦力を均等に配置しないのか?
なぜなら『魔王軍はこのような戦力配置になるべくしてなっている。むしろこの形にしか出来ない』からです。
少ない魔力供給でも活動できる強い魔物は、優秀な希少個体として各地で中ボスを任されているのでしょうね(笑)









