
2025年始に私は今まで使用していたMacBook Airを10年ぶりに新しいものへと買い替えましたが、今回の買い替えの主な理由はSSDが回復不可能な故障に見舞われてしまったためだったんですよ。
いわゆる『SSDの突然死』と呼ばれるものですね。
しかし、私はこの『SSDの突然死』と呼ばれる現象にも、前兆のようなものは確かにあったと考えています。
私が気付いたこのSSDの死の前兆を、今後似たような現象に見舞われた時の私の備忘録のため、そして自分のSSDが無事かどうかを今すぐ知りたいあなたやあなた以外の人のためにここに記事にして残しておきます。
あなたのお役に立てれば。
■SSDの死の前兆その1:スリープからの復帰が異常に遅くなる
これは体感で分かるくらいハッキリと遅くなりましたね。
いつもはスリープ復帰に1秒かかるかどうかのレベルだったのに、故障前には5秒〜10秒ほどかかっていたと思います。
しかも毎回じゃなくてランダムで。
あからさまに遅いので『あれ?どうしたんだろう』と何度も思いましたが、発生がランダムだったのでSSDが故障しかけているとは気付きませんでした。
■SSDの死の前兆その2:ブラウザの不調
・ブラウザの不調その1:スリープからの復帰時に高確率でブラウザが落ちる
これは私のブラウザの使い方のせいだと思っていました。
と言うのも、リアルタイムでグラフや図形を描画し続ける株価チャートを表示したままよくスリープさせてたんですよ、私。
なので、スリープ中に溜まっていた描画処理をスリープ復帰時に実行しようとした結果ブラウザが落ちてしまうのではないか?と私は考えていました。
また、前兆その1の『スリープからの復帰が異常に遅くなる』の理由もコレが原因なんじゃないか?ともその時は思っていましたね。
・ブラウザの不調その2:ブラウザが突然初期化されてしまった
これはスリープ絡みではなかったと記憶してます。
ブラウザを起動したら、ブックマークが全部消えてたんですよ。
頭真っ白になりますよねw
ブックマークが消えただけかと思ったら、ブラウザが記憶していたログイン情報なども全ロスしており、そこでようやくブラウザが初期化されてることに気がつきました。
今度は真っ白になった頭を抱え込みました。
ちなみにですが、2012年当時の私が使っていたデスクトップ型のMac(Power Mac G4 Cubeでした)も、最初にブラウザのデータが消し飛んでから本体が起動不可となっています。
・2012年にMacが壊れた時の記事:どうしよう、コレ困ったわ
■SSDの死の前兆その3:診断ソフトウェアではSSDの異常が発見されない
そんなことが度々起きていたので、当然私は『Macの挙動がなんかおかしい』と思ってたわけですよ。
なので、OS標準の『ディスクユーティリティ』のファーストエイドや、Macの老舗メンテナンスアプリ『OnyX』でSSDを診断したのですが、にも関わらず何の異常も発見されませんでした。
また、私はSSDをデフォルト装備のサムスン製500GBのものからサードパーティであるトランセンド製960GBのものに換装していたのですが、そのトランセンド謹製のSSD診断ツールである『ジェットドライブツールキット』でも何も異常は発見されませんでした。
■結論:挙動がおかしい(特にスリープ復帰時)、ファイルやデータの一部が消えている(特にブラウザ関連)、という時は近々故障する可能性大。こまめなバックアップを取るべき
診断ツールで正常という結果が出ても、今まで通りに動いていないという事実の方を優先しましょう。
バックアップさえこまめに取っておけば何とかなります。
私もMacの挙動が不穏に感じ始めてからはいつもよりこまめにバックアップを取っておいたおかげで、失われたデータは最小限で済みました。
■おまけ
SSDは最後にカーネルパニックを発現しました。
『うわ、カーネルパニックか...』
今までにも何度かカーネルパニックに苦しめられた過去がある私は、とりあえずCommand+RキーでmacOS復旧システム(リカバリーモード)を起動しました。
カーネルパニックが起きても、OSの上書きインストールをするか、最悪でもOSのクリーンインストール後にタイムマシンからバックアップの読み込みを行えば助かることが分かっていたからです。
しかし、、、

勝手にインターネットリカバリーモードになる私のMac
『は?なんで勝手にインターネットリカバリーモードになってるんだ?俺コマンドキーとRキーしか押してないよな...』
なぜかMacがローカルの復旧モードであるリカバリーモードではなく勝手にインターネットリカバリーモードで起動してしまう。
そして読み込みが終わると、、、

何コレ?
見知らぬ復旧画面が現れました。
ちなみにいつもの復旧画面はコレ↓です。

いつもの復旧画面
様子は違うがリカバリーモードではあるらしい。
とりあえずファーストエイドをかけてみよう、とディスクユーティリティに入ってみると、、、

SSDが認識されていませんでした。
ウッソだろおい、、、

OSインストール先のストレージが一個も表示されてない
藁にもすがる思いで『OSXを再インストール』に進むと、この復旧画面はいつものmacOS 11 Big Surのものではなく、OS X 10.9 Mavericksのものであることが分かりました。
しかし、OS再インストールの画面でもSSDは認識されていませんでした。
そしてこの後、何をどうやってもSSDを再認識させることは出来ませんでした。
・最後の望みはあるにはあるが、、、
実は、思いついたものの試していない施策がひとつだけあります。
それは、内蔵SSDを起動ディスクではなく外付けSSDとして認識させてみることです。
望みは薄いですが、もしかしたら外付けSSDとしてなら認識するかもしれません。(望みが薄い理由は、インターネットリカバリーモード起動の時点で実質外付けSSD扱いの認識となっているハズだからです)
しかし私はこのSSDを組み込めるSSD外付けケースを持っておらず、またターゲットディスクモードの際に使わなければならない初代サンダーボルトのケーブルも持っていなかったので、SSDからのデータのサルベージは諦めました。
MacBook Air Mid2013のSSDって形が特殊で、対応する外付けケースはもう売ってないんですよ。
初代サンダーボルトのケーブルをUSBに変換するようなアダプターも、もうどこにも売ってません。
バカ高い中古を探して買ったとしても上手くいくかどうかは一か八かだし、その後の使い道も正直もうないでしょうしね。
多少のデータの取りこぼしはあるものの、素直にタイムマシンのバックアップから復旧すべきと考えました。
■さいごに
そんな訳で、今はデフォルト装備だったサムスン製の500GBのSSDに戻してこのMacBook Airを使ってます。
とは言え普通に使えはするものの、メインで使うには500GBじゃもはや容量も足らないし、OSも古くなってだんだん対応できないアプリも増えてきたので新しいMacBook Airを買ったんですけどね。
今後はサブ機として余生を過ごしてもらおうと思います。